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naomi & goro & 菊地成孔

calendula

品番:RZCM-46790
2011.7.13発売
税抜 2,667円
レーベル commmons / Avex
333DISCS SHOPでもご購入いただけます。

ボサノバとジャズの関係は当初から微妙だった。
ジョビン自身が語っている、「ジャズに影響されたことはない」と。
ボサノバはジャズになってはいけないし、ジャズはボサノバにはなれない。
だから、とてもピンポイントの狭い領域でだけ2つの音楽は共棲する、危うい関係だ。
危ういことは妖しく、妖しいものは魅力的だ。
坂本龍一

収録曲
01. The King of Rock’ n Roll (Prefab Sprout / Patrick Joseph McAloon)
02. Cinema (Michael Franks / Antonio Carlos Jobim)
03. Brigitte (Brigitte Fontaine / Olivier Bloch-Lain)
04. Two Kites (Ant?nio Carlos Jobim)
05. One on One (Hall & Oates / Daryl Hall)
06. The Girl from Ipanema (Norman Gimbel / Vinicius de Moraes / Ant?nio Carlos Jobim)
07. So Tinha de Ser Com Voce (Aloisio de Oliveira / Ant?nio Carlos Jobim)
08. A Banda (Chico Buarque)
09. カレンジュラ (伊藤ゴロー)
10. Aquarela do Brasil (Ary Barroso)
11. いちばん小さな讃美歌 (菊地成孔)
※( )内はオリジナルアーティスト/作家

http://www.commmons.com/
http://www.naomiandgoro.jp/
http://www.kikuchinaruyoshi.net/

ジョアン・ジルベルト直系のオーセンティックなボサノヴァ・デュオnaomi & goroと日本ジャズ 界の鬼才、菊地成孔によるコラボレーション・アルバム”calendula”がついに完成!!
21世紀の「ゲッツ/ジルベルト」ともいえる今作は、ジョビン、ホール&オーツ、プリファブ・スプラウトなどのカヴァーを始め、伊藤ゴローと菊地成孔の書き下ろし新曲を含む全11曲を収録!ジャケットには、伊藤ゴロー × 菊地成孔 × 中原仁(音 楽プロデューサー/ラジオ番組制作者/選曲家)の鼎談を掲載!

真夜中のボサノバ
スタイリスト / 岡尾美代子

やさしい朝の光で目を覚ます。おいしいミルク、焼きたてのパン。
当り前で、少し贅沢な一日の始まり。その感覚に身を委ね時計の針が1周すると、残照が自らの心模様を写し出す。そんな上質な日常を感じさせる1枚。
青森県立美術館 エデュケーター / 乗田菜々美

おいしい空気、と言ってみたい鳴りと響きです。
今作はコラボレーションで、ますますの引力です。
電車、乗り過ごしてしまいました。
雑誌『IN/SECTS』編集者 / 中村悠介

リラクシンで、でも、ゆるみはなくシャキッとしていて、ヘルシーな音楽。
みんなの音の粒立ちが事後処理ナシで完璧にピークがそろってて、見習いたいと思いました。 / 大谷能生

naomi & goroさんがブラジル音楽に置いた軸足はブレることがない。巷に溢れるフェイク・ボサとは一線を画すのは当然だ。そこに絶妙な選曲と菊地さんのナイスなアプローチ!サブ・トーンで埋め尽くさずともこのフォーマットでのマナーは守れるのですね。
本物のボサノヴァ、それ以上に”良い音楽”です。
アーティスト・音楽プロデューサー / 冨田ラボ・冨田恵一

静謐という名の煎餅をバリッと噛む。
気持ちいい音がするが、その音によって空間がより静謐になるという希有なコラボレーション。
映画監督 / 根岸吉太郎

正しいボッサ・ジャズ・選曲が重なると、
やはり正しい佇まいとなった。
手に持つグラス・頬を撫でる風・望洋とした空想を
それらにゆだねると、
やはり正しく静かな高揚が、立ち上がった。
株式会社スマイルズ代表取締役社長 / 遠山正道

ジャンル云々ではなく、21世紀の東京でこそ生まれた最上級のポピュラーミュージック、そんな風に感じます。
もちろん半世紀以上前のオリジナルなボサノヴァに敬意を表しつつ、今のぼくらに最もフィットするサウンド。どんな音色が心に届くか、どんなフレーズが心を揺らすか、このアルバムを繰り返し聴いてると感じることができますよ。毎晩、窓を開けてゆったりと聴いています。
fish for music/POTOMAK / 北村泰広

さみしいときや、悲しいとき。
誰かのことを想ったり、好きになったとき。
つかれたときや、うれしかったとき。
どんなときにも僕らの傍に寄り添ってくれる、
気持ちの良い音楽が届きました。
もちろん、ティータイムのBGMにもぴったりです!
Afternoon Tea TEAROOM (IVY,INC./Afternoon Tea Music担当)/ 藤原隆

旅先でふいに訪れる心地良い隙間。
外は雨がいい、そして深夜がいい、いや薄く陽が差した午後もいい。
ずっとずっとくるまっていたい
心地良い隙間のようなアルバムです。
COMMON GROUND/CREEKS. / 谷川義行

おなじみのポップスをボサ・ノヴァアレンジでカバー、といったコンセプトの商品に食傷気味のリスナーは多いでしょう。それらとの差別化のため奇を衒うのではなく、あくまでオーセンティックなスタイルで勝負してるところに、演奏者の確固たる美意識と矜持を感じました。
京都恵文社一乗店店長 / 堀部篤史

聴いている間は、まるで夢か幻をみているかのようでした。
相反するものの共存が生み出した別次元の音楽。
歴史に残る1枚です。
カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ・マスター / 堀内隆志

記憶や気持ちに、香水みたいに香りを残す『calendula』。
「Brigitte」がトップ・ノートで、「The Girl From Ipanema」はミドル・ノート、ゴローさんの「カレンジュラ」に菊地さんの「いちばん小さな讃美歌」とおふたりの書き下ろしのラストノートまで。音と声の隙間から、少しずつ変化しながら。まるみを帯びたよい匂い、こぼれ落ちてくる。そして最後は、祈りのような余韻の中に。
エッセイスト / 甲斐みのり

naomi & goro
布施尚美:vocal
伊藤ゴロー:guitar
透き通るように美しい、天使の歌声をもつ布施尚美と、暖かく繊細な音色とハーモニーで語りかけるギターの名手伊藤ゴローによるボサノヴァ・デュオ。世界的に見ても、今最もジョアン・ジルベルト直系のサウンド言われ、ジョアン・ジルベルト・マナーをふまえた、ギターの弾き語りというシンプルなスタイルで、コードの響き、言葉の響きを大切に、カバー曲からオリジナル曲まで演奏。2009年にブラジルはリオデジャネイロで録音したアルバム「Bossa Nova Songbook 2(ボサノ ヴァカバー集)」「passagem(オリジナルアルバム)」をリリース。ピアノに坂本龍一、チェロにジャキス・モレレンバウムも参加。韓国、台湾でもアルバムをリリースし、2010年4月に韓国ソウルで行われたワンマンホールライブはソールドアウトの大成功をおさめる。また、伊藤ゴローはソロユニットMOOSE HILLとして、作編曲家、プ ロデューサーとしても活動。映画音楽やドラマ、CMの音楽も手がけ、原田郁子他に楽曲提供も行なう。原田知世の直近2作「music & me」「eyja」もプロデュー ス。昨年は4年ぶりのソロアルバム「Cloud Happiness」をリリース、「Christmas Songs(細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一他参加)」もプロデュースする。2011年2月には青森県立美術館で自身で製作した映像と音によるサウンドインスタレーションも行なう。

菊地成孔
音楽家/文筆家/音楽講師
ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。「一個人にその全仕事をフォローするのは不可能」と言われる程の驚異的な多作家でありながら、総ての仕事に一貫する高い実験性と大衆性、独特のエロティシズムと異形のインテリジェンスによって性別、年齢、国籍を越えた高い支持を集めつづけている、現代の東京を代表するディレッタント。昨年、世界で初めて10年間分の全仕事をUSBメモリに収録した、音楽家としての全集「闘争のエチカ」を発表。主著はエッセイ集「スペインの宇宙食」(小学館)マイルスoデイヴィスの研究書「M/D?マイルスoデューイ・デイヴィス3世研究」(河出新書/大谷能生と共著)等。

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