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●パリの街角から

水の都、アヌシー

こんにちは、フルール ド クールの阿部桂太郎でございます。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

昨年のクリスマス休暇に、フランスとスイスとの国境近くにある、アヌシー(Annecy)の町に行ってきました。
何か目的があったわけではないのですが、小さな子どもと一緒でも出かけやすく、また、大自然の中でのんびり過ごしたいと思ったからです。

なお、アヌシーという町の名前は、日本にお住いの方々にはあまり馴染みがないかも知れません。
しかし、1992年の冬季オリンピックの開催地アルベールビルや、スイスのレマン湖畔にあるジュネーヴの近くと言えば、何となく、その美しい町の様子を想像していただけるのではないでしょうか。

アヌシーの人口は約5万人。ヨーロッパで最も透明度が高いといわれるアヌシー湖のほとりにあります。
また、湖の周りにはフレンチ アルプスの山々が連なり、そこに降った雨や雪が清流となってアヌシー湖に注ぎます。

さらにその湖水はアヌシーの町の中にも引き込まれ、清らかな流れと心地良い音となって、訪れた人々を楽しませてくれます。
これが、水の都アヌシーと呼ばれる所以(ゆえん)です。

なお、アヌシーの旧市街地は約2キロ四方。決して大きいとは言えません。
しかし逆に言えば、のんびりとお散歩を楽しむのにはちょうど良い大きさ。細い路地が縦横に伸び、その中を清らかな水が流れるその様は、本当に美しいものです。

さらにアヌシー湖のほとりには、タロワール(Talloires)やデュアン(Duingt)などの小さな村々も点在しています。
私くしが訪ねた時には季節外れでひっそりと静まり返っていましたが、まるでどこかの観光局のポスターのように美しい風景が広がっていました。

皆さまも機会がございましたら、是非、水の都アヌシーやその周りに点在する美しい村々を訪ねてみてください。

・アヌシー湖の観光サイト
http://www.lac-annecy.com/

今回は、フランスの水の都、アヌシーについて、少しだけお話をいたしました。

・写真01(左上) アヌシーの旧市街地。町のあちらこちらに清らかな水が流れる。
・写真 02(右上) 湖畔の村、デュアンにて。セザンヌが描いた古城がいまも佇む。
・写真 03(左下) アヌシー湖の白鳥。透き通った水面を気持ち良さそうに泳ぐ。
・写真 04(右下) アヌシー湖、冬の夕暮れ。すべての音が吸い込まれたような静けさ。

 

 

阿部桂太郎

1965年8月22日生まれ。新潟県小千谷市出身。2003年よりフランス、パリ在住。インターネットショップ「フルール ド クール」を営む。好きなことは、旅をすること、食べること、温泉に入ること。