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●パリの街角から:We are the world♪

こんにちは、フルール ド クールの阿部桂太郎でございます。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて今回は、パリの子ども達についてお話したいと思います。

 

 

 

<おもちゃのカタログ>

先日、2歳になる娘と一緒に、おもちゃのカタログを見ていた時のこと。
小さなお人形がたくさん並んでいるページで、「おやっ?」と思うことがありました。

 

そこには、アフリカの家族、南アメリカの家族、アジアの家族、ヨーロッパの家族…と、世界の4つの地域のお人形の家族が載っていて、それぞれに肌の色や髪の色などが異なっていたからです。
なお、いずれの家族も、お父さん、お母さん、子ども2人の4人家族。

アフリカの家族は肌が濃い茶色で髪は黒く、目はキョロリとしていて、黒目と白目がはっきりと描かれています。

また、南アメリカの家族は肌も髪も茶色で、目はまん丸。

アジアの家族は肌色の肌に黒い髪、目は三日月のように細く描かれています。
そしてお父さんの首には、何故か大きなカメラがぶら下がっていて…。

ヨーロッパの家族も肌は肌色。ただし、お父さんと男の子は茶色い髪で、お母さんと女の子は金髪です。また4人とも、お目めはパッチリ。

ここパリには、さまざまな人種や生い立ちの人が暮らしていますので、子どものおもちゃと言えども、これが自然なのかも知れません。

 

 

 

 

<パリ、リュクサンブール公園にて>

ところで私は、毎日、娘を託児所まで送り迎えしていますが、そのたびに、託児所に集まって来る子ども達を見て、驚いています。

 

何故ならば、先ほどのお人形と同様、肌の色も、髪の色も、そして目の大きさも、実にさまざまだからです。
また話す言葉も、フランス語を初め、英語、イタリア語、スペイン語、日本語など、各家庭の環境によって異なります。

さらに、ものごとの受け止め方や表現方法も異なっているようです。
パリの子ども達に絵を描かせたら、瞳を黒く塗る子もいれば青く塗る子もいる…。赤い太陽を描く子もいれば黄色い太陽を描く子もいる…(フランスでは一般に、太陽は黄色というイメージがあるようです)。7色の虹もあれば、6色の虹も、5色の虹もある…(虹の色の数は、国や地域によってとらえ方が異なるのだそうです)。

もちろんこのような光景はパリに限ったことではないと思いますが、しかし、いまから40年以上も前に新潟の田舎で生まれ育った私くしとしては、自分が子どもだった頃のことと、目の前の光景とを照らし合わせて、あらためて驚いてしまうのです。

 

 

 

 

「それ行け〜!」

またそんな環境の中で、一緒に遊んだり、喧嘩したりしている子ども達の姿を見ていると、何だかとても頼もしく思うのです。

そして彼らが、この先どんなふうに育っていってくれるのか、また、次の世界をどんなふうに造っていってくれるのかと思うと、いまからとても楽しみなのです。

以上今回は、パリの子ども達について、少しだけお話をいたしました。

 

 

 

阿部桂太郎

1965年8月22日生まれ。新潟県小千谷市出身。2003年よりフランス、パリ在住。インターネットショップ「フルール ド クール」を営む。好きなことは、旅をすること、食べること、温泉に入ること。