333DISCS PRESS

「梅雨の時期に聴きたい一曲、一枚」

【naomi】エリスレジーナとジョビンのバラに降る雨/chovendo na roseira

【tico moon 影山敏彦】アルバム『parade』mama! milk

このアルバムを聴いていると、ヨーロッパのどこかの旧い街角で、今にも雨の降り出しそうな路地裏に迷い込んでしまった様な気分になります。

【tico moon 吉野友加】アルバム『Ti zozios』Isabelle Caillard

雨が降っている時に偶然初めて耳にしたので、このアルバムを聴くとその日の雨を思い出します。

【青芝和行】ユーミンの「雨のステーション」にしよっかな。アルバムならニック・ドレイクの Bryter Layterで。

【甲斐みのり】ちょっと前までは、雨の日に雨の歌を聴いて感傷的な気分にひたっていたりもしたのですが。この頃は、雨の日には虹の歌を聴きたいので、The Rolling Stones「she’s a rainbow」。私がローリング・ストーンズのレコードを持っていると友だちに驚かれたりするのですが。この歌は10代の頃にでかけたイベントでかかっていて、一聴惚れして買いました。

【チナボン】CHILL OUT / DJ YOGURT&KOYAS → The KLF「CHILL OUT」のトリビュート・アルバムなんですが、サンプリングは一切なくすべてオリジナル音源で再構築されています。とにかく気持ちいい!梅雨から夏にかけてぴったりの1枚。実は私この中で少し歌っています。

【FALL 三品輝起】 ドビュッシー「canope(カノープ)」ピアノ前奏曲集

淡々としてて、ずっと雨が降ってたらいいのにと思う。

【fleur de coeur 阿部桂太郎】梅雨のないパリでは、この時期が一年中で一番心地よく、過ごしやすい季節。カラリ!としていて気持ちいい、BASIAの「Miles a way」が聞きたくなります。

「小腹が空いたら…おやつに何を食べますか?」

【naomi】人参スティック、バゲット&チーズ、ポテトチップスが多いです。

【tico moon 影山敏彦】チーズ。銘柄は特にこだわりません。チーたらでもちくわチーズでもOKです。

【tico moon 吉野友加】チョコレート 。学生の頃からハープの練習などで頭が疲れた時や息抜きしたい時など、いつもチョコレートを食べていたので、今でもちょっとした時にチョコレートを良く食べます。

【青芝和行】そこら辺にあるもの適当にって感じですが、なぜか魚肉ソーセージをよく食べている自分に気がつきますね、ふと。おやつにも、ビールのおつまみにも。

【甲斐みのり】日頃、お菓子の連載をしたり、お菓子の本をつくっているので、毎日なにかしらのお菓子を買い、家も仕事場もお菓子であふれています。そんなわけで小腹が空いたら、「お菓子のかご」の中に入っているものをつまんでいるのですが、ちょうど今、がごの中にあったのが、「小鳩チョコレート」。鳩サブレーでおなじみの、豊島屋さんのもの。6粒ぶんの、小さな幸せが待っています。

【チナボン】(ドライ)フルーツとチョコレートです

【FALL 三品輝起】沖縄産黒糖(たまたまもらったので)。

【fleur de coeur 阿部桂太郎】シュケット(中に何も入っていない、小さなシュークリームのようなフランスのお菓子)。

「5月~7月に楽しみにしていることは?」

【naomi】栽培中のバラが咲くのが楽しみです。植物の中で朝食を取ったり、お茶を頂いたりするのが大好きです。

【tico moon 影山敏彦】毎回楽しみにしているNHK朝の連続テレビドラマ小説。4月から新たに「ゲゲゲの女房」が始まりました。出だしも絶好調!サケロックの星野さんが出演等見所も満載、今後の展開が楽しみです!

【tico moon 吉野友加】毎年7月15日に、下北沢のレテさんにてティコムーン結成記念日ライブを開催しています。今年は9回目。来年は10回目を迎える事になります。ずっと続けていける様にがんばりたいと思います!

【青芝和行】5月の連休にキャンプのイベントに参加するので、それが楽しみ。ソロテントと寝袋を買いました!

【甲斐みのり】イラストレーターの網中いづるさんたちと「meow」(ミャウ)という展示会ユニットを組んでいるのですが、七夕の頃に六本木の「TOKYO BAMBOO」というギャラリーで

2週間の展示会をします。NYに暮らす10代の女の子の日常をテーマに、私は日記を書こうと思っています。楽しみ半分、緊張感半分ですけれど。

【チナボン】そりゃもう近頃のこの気候だと、暑くなるのが待ち遠しい!!裸足にキャミソール、真っ赤なトマトかじりながら歩き回りたいです。

【FALL 三品輝起】●西荻茶散歩(チャサンポー)6月5日 – 6月6日

「西荻茶散歩(チャサンポー)」では、西荻窪にある個性的な21店舗がそれぞれ「やかん」を目印にかかげ、特別展示やお茶(無料)を用意してお待ちしています。http://chasampo.com/

●爆音映画祭(@吉祥寺バウスシアター)5月28日 – 6月12日
富田克也氏の新作?とゴダール自画像を爆音で。http://www.bakuon-bb.net/2010/

【fleur de coeur 阿部桂太郎】音楽の日。毎年6月21日の夏至の日に、フランス全土で行われるイベントです。この日ばかりは、街中が(国中が)歌と踊りに包まれます。

●乙女歌謡

こんにちは。甲斐みのりです。

これまで333DISCSさんのラジオや「チャンネル三輪舍」では、女性ボーカルの日本語の曲に限定して、女性なら誰もが通過する、少女から大人に変化していく多感なときが歌われた歌や、おしゃれ心が揺り動かされる曲をご紹介してきましたが、これから333DISCS PRESSでは、日本語に限らず私が10代の頃に夢中になっていた、愛らしい歌をご紹介していこうと思います。
昔はよく、フランスの歌にでたらめに日本語の詞をつけたりして遊んでいたので、今、日本語の歌詞をつけてみたいものを選んでみることに。

 

■LIO「Mona Lisa」

http://www.youtube.com/watch?v=yyjVikeJFGA

この歌、1982年に発売されたLIOの2枚目のアルバム「Suite Sixtine」に入っています。

本当はどんな内容の歌詞なのか分からないのをいいことに、当時の私がつけていたのは、モナリザに恋する男の子を好きになってしまった女の子が、モナリザみたいになりたいわと毎日、神さまにお祈りするもの。

「Suite Sixtine」のジャケットはチュチュ姿のLIO。ゲンスブールによる曲「baby lou」も入っていたりで、大好きな1枚でした。「Mona Lisa」のPVも、とってもかわらしいんです。

女性が歌う日本語の曲の「乙女歌謡」は、「チャンネル三輪舍」でもご紹介させていただいているのでぜひご覧になってください。

 

甲斐みのり

文筆家。1976年静岡生まれ。旅・お菓子・各地の食材・クラシックホテルや文化財の温泉宿などを主な題材に、女性が憧れ好むものについて書き綴る。
http://www.loule.net/

●チナボンボンブック

こんにちは!チナボンこと正山千夏です。

「本はこころの旅」ということで、私の永遠のテーマ「旅」に関する2冊を今回はご紹介したいと思います。

 

■渡辺一枝「チベットを馬で行く」

椎名誠さんの奥様、渡辺一枝さんがチベットのチャンタン高原を5か月かけて馬で旅した記録。

なんと言っても文章がよいのです。旅の様子はもちろんですが、そこここに挟み込まれる母としての家族への想いや娘への想い。

淡々と綴られているのですが、なぜかこころに沁み入ります。この文章のタイム感はそう、飛行機や自動車の速度ではなく、馬でもっとのんびりゆっくり、あたりのすべてを感じながら旅をしたい、とこの旅に踏み切った一枝さんのきめ細やかな感性のタイム感とまさにシンクロしているのだと思います。

長い旅の間、一枝さんはだんだんとチベット人に近づいていっているかのよう。文章もそれにつれてどんどん研ぎ澄まされ美しくなっていって、最後の方の馬や花や草原の描写の洗練具合には、自動車の速度では決して感じることのないだろう感動で胸がいっぱいになりました!

こうした馬の旅は、チベット人でさえもこれまで誰もしたことがないそうで、それをさらに女性である一枝さんが成し遂げたというのだから驚きです。

チベットの旅とこころの旅。この2つが味わえるとても素敵な本。かなり長編なので、ぜひ文庫本でゲットして(単行本だと大きくて重い…)のんびりと楽しんでもらいたいです。

 

■松岡絵里著 吉田友和写真「世界の市場」

先日「チャンネル三輪舎」でもご紹介した本ですが、あらためてこちらでご紹介させていただきたいと思います。

私が旅をすると必ず行ってしまうのは、実は美術館でもなく世界遺産でもなく市場なのでした。市場に行くとその土地の食卓が見える、生活が見える、人が見える!その国を手っ取り早く知ろうと思ったらまずは市場へ。

ということで、この本は世界約70カ国の市場という市場を網羅した松岡絵里さんと吉田友和夫妻の本。まず目を見張るのはカラフルな野菜や肉、おいしそうな屋台料理、かわいい雑貨など盛りだくさんの写真たち!そして、行ってみなければわからない解説やコラムが満載です。パリのマルシェなど女性向けのオシャレな市場から、南米の魔女市場や泥棒市場、はてはマサイ族のマーケットまで。世界にはこんなにたくさんの種類の市場があったのかと驚かされます。

旅をする人のよきガイドブックになることはもちろんですが、まだ行ったことのない国の市場の風景やコラムを眺めているだけで、なんだかとてもワクワクしてきます。

松岡さんと吉田さんは、結婚を機に2人揃って寿退社し、ハネムーンで607日間に及ぶ世界一周の旅を敢行!その体験をベースに「してみたい!世界一周」を出版。その後も彼らの旅熱は留まるところを知りません。

 

チナボン

バンドsugar plantのヴォーカル&ベース、正山千夏のソロユニット。2005年伊藤ゴロー氏のプロデュースで「in the garden」(333DISCS)をリリース。1994年詩集「忘却セッケン」で第10回早稲田文学新人賞受賞。
http://blog.livedoor.jp/cinnabom/